五つの聞くという力
聞くという力は、次の五つに分けられます。
聞こえる」「聞く」「聴く」「傾聴」「訊く」です。
「聞こえる」は、聞く意志がなくて、
ただ耳に入ってくること
「聞く」は、聞く意志をもって聞くこと
「聴く」は、聞く意志をもち、注意して聞くこと
「傾聴」は、聞く意志をもち、注意を集中して聞くこと
「訊く」は、自分の聞きたい意志を相手にまで及ぼし、
答えを求めて積極的に聞き出すことという意味です。
この五つの聞くは発達とともに獲得されていきます。
新生児期の子どもは、
大きな音に反応し、
母子間でコミュニケーションが
成立していることから、「聞く」という
レベルに達しているといわれます。
乳幼児期に「聴く」「傾聴」「訊く」を
獲得していくといわれます。
「聴く」は、母親の声が聞こえてくると、
探し求める行動をします。
「傾聴」は、ことばの模倣をしたり、
ことばによる指示に従い行動をします。
「訊く」は、「これ、なに?」と
質問する行動をします。
やがて子どもは「聞く」という力を基礎にして、
「話す」「書く」といった行動を生み出します。
聞くことで、ことばを発達させていくのです。
また、人は、この五つの聞く力を周囲の状況や、
必要に応じてうまく使い分けて生活していきます。
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