2012年5月19日土曜日

「聞く」「聴く」「訊く」「傾聴」「聞こえる」

五つの聞くという力

聞くという力は、次の五つに分けられます。
聞こえる」「聞く」「聴く」「傾聴」「訊く」です。
「聞こえる」は、聞く意志がなくて、
ただ耳に入ってくること
「聞く」は、聞く意志をもって聞くこと
「聴く」は、聞く意志をもち、注意して聞くこと
「傾聴」は、聞く意志をもち、注意を集中して聞くこと
「訊く」は、自分の聞きたい意志を相手にまで及ぼし、
答えを求めて積極的に聞き出すことという意味です。
この五つの聞くは発達とともに獲得されていきます。


新生児期の子どもは、
大きな音に反応し、
母子間でコミュニケーションが
成立していることから、「聞く」という
レベルに達しているといわれます。
乳幼児期に「聴く」「傾聴」「訊く」を
獲得していくといわれます。
「聴く」は、母親の声が聞こえてくると、
探し求める行動をします。
「傾聴」は、ことばの模倣をしたり、
ことばによる指示に従い行動をします。
「訊く」は、「これ、なに?」と
質問する行動をします。
やがて子どもは「聞く」という力を基礎にして、
「話す」「書く」といった行動を生み出します。
聞くことで、ことばを発達させていくのです。
また、人は、この五つの聞く力を周囲の状況や、
必要に応じてうまく使い分けて生活していきます。 

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